リハーサルを含めて三日間「弁天座」で過ごしたわけですが
終わってみると、妙に寂しさを感じます。これはたぶん
夢中になって仕事をして、いくつかのミスがあったにしても
達成感から受ける感情なんだろうかねえ。
三番叟です。
始めてみたときからこれが好きなんだなあ。
演者はかなり激しい動きをします。体力勝負みたいな感じ
ですが、立派にやり遂げましたよ。さすがですねえ。
鳴り物とぴったり息が合っていて、演者のふたりも絶妙に
呼吸が合っているから、観ていて気持ちが良かったです。

そして子どもたちによる「白浪五人男」です。
花道から登場すると客席からは、大喝采ですよ。口上もしっかり
していたし、大人顔負けの堂々とした立ち居振る舞いに圧倒
されました。素晴らしいねえ。

最後は「寺子屋」です。
歌舞伎とはこうだと言わんばかりの名調子でした。
ここでも子どもたちが登場しますが、時に会場を笑わせる場面
があり、爆笑しました。最後は泣かせる場面に酔いしれ、すべての
観客が満足した様子。あらためて「絵金歌舞伎」のすごさを
肌で感じました。素晴らしいです。

今回、わたくしは音響と照明係です。舞台の袖に位置しわずかな
隙間からしか見えませんが、こんな可愛い写真が撮れましたよ。
出番待ちの子役です。可愛いねえ。

いまは無事に役目を終えることができてホッとしていますが
考えてみたら、町の素人衆の歌舞伎に県外や外国のかたなど
早くから並んで見に来ますから、凄いことですよ。
「絵金歌舞伎」もさることながら、絵師金蔵の屏風絵が飾られて
いる「絵金蔵」にも沢山の方が並んで入館していました。
残念ながら町中を回る時間はありませんでしたが、野外ステージ
も賑やかにやっていて、最後のほうだけ観ることができました。
最終日は恒例の「豆電球」さんのステージです。なんと彼は
午後7時から9時30分まで歌ってたというから、パワフルな
方ですねえ。
その後、居酒屋「バル亀の助」にて豆電球さん家族と合流し
にぎやかになりました。やんややんやの大騒ぎですよ。
例によって、即興で亀の助の唄を歌いまくり。その歌詞ときたら
豆電球さんしか浮かばないような歌詞に大爆笑です。
最後は「亀がひっくり返るまで呑め〜」でしたよ。ま〜ったく
腹抱えて盛り上がりました。
おかげさまで、疲れも吹っ飛びましたから感謝です。
さ、このあとは「夢長屋 妖怪まつり」です。
「絵金まつり」と違って小さな祭りですが、大いに楽しみましょう。